仕事がらパワポとの付き合いが長い。パワポでのプレゼン資料作りはこの仕事をしている限り避けては通れないが幸い自分はこの作業がキライではない。かっこよく言えばクリエイティビティが刺激されるからだ。
が、ガチで仕事となるとそれなりに効率を求めなければならない。AI時代に入って当然プレゼン資料づくりもAIで、という流れになるのでそこは前向きにAIに仕事を奪って貰おうと思っている。そこで今日現在の現状と感想。
① 月額(税抜き)1875円前後(USD12.50)のMS365 Business StandardにバンドルされているCopilotだと肝心なOfficeアプリとの連携がされておらず、Copilot単体の機能もしょぼい。
② MicrosoftはCopilotのPremium版を別途、月額4,722円(USD30.00)で提供しており、これをMS365のサブスクに上乗せする事ではじめてOfficeアプリと連携される。
③ されどそのPremium版をもってしても出来上がってきたパワポの出来は満足いくレベルではない。このバージョンでのアウトプットは見た目もキレイで流れも一応にちゃんと出来ているが、お客様を前にした「実戦」でこれをこのまま使うには抵抗がある(趣味の問題、という説もあるけど)。

詰まり、今、パワポプレゼンクリエーターがCopilotとコラボして出来るベストは、毎月のMS365のサブスクに4,722円を更に上乗せしたPremiumバージョンのCopilot+Powerpointで作って貰ったプレゼンをシコシコ手直しする、、、という感じ。たぶん、プロンプトを工夫するとか、Copilotと何度かやりとりをして修正させればどんどんクオリティは上がっていくと思うが、それはそれで時間もくうし、新入社員の教育みたいでイライラもする。
そんな事をやりながら、ふと思ったがチームで戦う「会社」と個人で戦う「フリーランス」ではプレゼン資料作成に於いてもAI戦略が違うのかもしれない。これを言ってしまうと身も蓋もないが、プレゼン資料作成という業務に限っては逆張りで「マニュアル」というのがフリーランスの取るべき戦略ではないだろうか? 情報収集+レポート作成までをAIに任せ、あとはマニュアル。もしかしたらそのレポートを一旦パワポに落とすところまで任せて、それを手直しする、、、、というところまではいけるかもしれないが。
そもそも人が作った資料でプレゼンするのは(違う意味で)難しいのでどんなにAIが素晴らしい資料を作ってきても結局そのまま使わない気がする。資料の1行1行を自分がしっかり理解できていないとプレゼンにも説得力が出ないし質疑応答にもうまく対応できない。データや数値、マーケットや競合の情報、アイキャッチ画像などをどのように配置すれば視覚情報と聴覚情報(しゃべり)がうまくブレンドされるかを考えながら、そして何よりもお客様に必ず持って帰って貰きたい要点とその伝え方を練りながら、パワポにそれらを落とし込んでいく。その作業は同時にプレゼンのリハにもなっているのである種3つの作業を平行して行っている様なものだ。
蛇足だが、もう少し引いた目線で「プレゼン資料とAI」を考えると、いっそパワポ(マイクロソフト)を捨てて、Geminiあたりでhtmlベースのコードを書いて貰い、ウェブ上の資料をみながらプレゼンをする、、、というスタイルに切り替えるタイミングなのかもしれない。